2011年09月の記事 - 月に語れば
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高橋郁子

Author:高橋郁子
もろもろ脚本・朗読劇の演出も
(シナリオ作家協会所属)
Twitter :@ikuko_t

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月に語れば

或る脚本書きによる、気まぐれブログ。
2011年09月の記事

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『やわらかな鎖』

『やわらかな鎖』
2001年05月 Shizukaプロデュース女三匹 @銀座小劇場 

私の語り人生(とは何て大げさな)は、21世紀と共に始まりました。
声優のあおきさやかさんに声をかけていただいて、
4本のオムニバス構成のうちの1本を書きました。
自分の作品だけは演出も担当させていただきました。

物語のあらすじというと……

死産をきっかけに情緒不安定になってしまった姉。
その姉を煩わしいと思いながらも離れられずにいる妹。
ある日、煩わしさを振り切る為に発した妹の言葉が、狂気の引き金を引いた。
だが、それは妹自身の過去に突き刺さり……。

うーむ。
説明するとなんだかありきたり。全然作品の良さが伝えられてないぞ。
はい、すみません。あらすじを書くスキルが私、相当低いです。
だめですのう。当時のお客様がいたら、うまいこと説明して欲しいくらいです。

出演は、あおきさやかさんと、中川亜紀子さん。
お二人の力に支えられ、多くの方に涙していただきました。

手探りで書いた、初めての語り。
また、お金を払って観て(聴いて)いただくというのも初めての経験でした。
つまりプロとして初めての作品だったわけです。

今も忘れられないのは、幕が下りてからのこと。
中学生らしき女の子のお客様に、なんと握手を求められました。
「えっ。いいんですか。何を勘違いなさってるか分かりませんが、
ワタクシ、ペーもペー、超ペーペーですよ!!(大汗)」 と舞いあがってしまい、
どんな言葉を交わしたか、実はまったく記憶にありません。ゴメンナサイ。
でも、握手をしたいとまで思ってくださる作品が書けたのだと思うと、とても嬉しかったです。

そうそう、この公演には親戚も大勢観に来てくれていて、
従兄弟のTくんの娘が絶妙な合の手を入れてくれたのも良き思い出です(笑)

当時はまだ、小説とあまり変わらぬスタイルだったので、
この作品も『潮騒の祈り』同様、いずれ現在のスタイルで書き直してみたいです。
そもそも、今読み返すと恐ろしいくらいの粗っぽさだし。

この作品は後に、あおきさんを通じて水島裕さんに読んでいただき、
2004年のDramatic☆Carnival OTODAMAの『ひかりの産声』に繋がることになります。
またそれが、アニメのお仕事をいただくきっかけになるので、
この公演がなければ今の私はあり得ないという、大切な作品です。
あおきさんには本当に感謝しています。

最後に。
公演直後にいただいた、桂千穂さん*2からの罪作りなハガキをご紹介。
「あなたには演出家としての閃きも感じました。
閃きは磨きをかけていないと消えてしまうので、いつまでも努力を絶やさないで頑張ってください」
今なら、未熟な教え子に対するエールなのだと分かりますよ、ええ。
でも、純でウブで阿呆な私は、思いっきり真に受けました。
「まじっすか。脚本だけでなく演出もやっていいんすか。いいんですね。じゃあやります」
以来、凹んだときはこの言葉を思い出し、自分を鼓舞して作品に向き合っています。



他の3本は、佐野洋子さん著『女一匹』
江國香織さん著『綿菓子』より『綿菓子』『絹子さんのこと』 でした。
*2 日本映画学校3年生のときの担任であり、
シナリオ作家協会に入会するときにもお世話になった、脚本家の先生です。
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