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月に語れば

或る脚本書きによる、気まぐれブログ。

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久々のブログ更新です。
idenshi195とは別の外部のお仕事です。
上畑正和Tokyo Friends Night
TokyoFrendsNight omote TokyoFrendsNight ura


以前からお世話になっている新宿、牛込柳町のお寺、経王寺さん主催のイベントです。
「潮騒の祈り」でおなじみの作曲家でありピアノ奏者である上畑正和さんのライブの第2部で、今昔物語のひとり語りをやります。

『月想 〜今昔物語集第27巻第24話より〜
今昔物語のタイトルには「人妻、死して後に、もとの形となりて旧夫に会ひしこと」とあります。
男が、過去に捨てた妻と一夜を共にするのですが、その妻は実はすでにこの世のものではなかった、というあらすじです。
こちらを原作として、ひとり語り用の脚本にしました。
この作品は、2005年のプンダリーカライブ用に書き下ろし、
2012年にはホンマアキコさんの個展のイベントでも披露されました。
今回、3度目のお目見えとなります。
語り手は、今回初めてのタッグとなる原洋子さんです。
原さんの朗読と上畑さんの即興演奏のコラボ、ぜひお楽しみください。
定員の80名に達した時点で予約を締め切るそうです。
ぜひお早めにお申込みください。
ご来場をお待ちしております。


上畑正和 Tkyo Friends Night』

日時:2016年11月04日(金)18:30開場・19:00開演
会場:新宿 経王寺 ←クリックすると、経王寺のfacebookページが開きます
    〒162-0053 新宿区原町1−14(大江戸線 牛込柳町駅 徒歩1分)



料金:予約 3,000円/当日 3,500円
主催:経王寺

出演:上畑正和(ピアノ・足踏みオルガン)
   鈴木生子(クラリネット)   
   加藤貞寿(シタール)
   原 洋子(朗読)

ー ご予約 ー
FAXまたはメールにて、氏名・住所・電話番号・メールアドレスをお書きの上、お申込みください。
FAX:03-3359-9907
Email:tagai★kyoouji.gr.jp(★を@に変更してください)

ー お問い合わせ ー
経王寺  TEL 03-3341-1314





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兎にも角にも出会いたい

言葉の楽譜による朗読劇の構成は、能楽の謡に似ている。
緻密な音階による表現方法は、浄瑠璃に似ている。
抑制された表現の中から、物語を体感してもらう。
10年の試行錯誤の末に完成した朗読劇ならではの手法は、自然と古典芸能に近づいていた。
実は、言葉の楽譜のスタイルが完成してから、聴き手の皆さんに教えられたことがある。
「実際に見ていたのは語り手のはずなのに、私は確かに物語の情景を見たし、人物の動きが見えた」
「もう何年も経っているのに、詳細に物語の情景を思い出せる」
これらの感想は脚本執筆時には想定していなかったことである。
声の力、言葉の力だけで物語を伝えるために、細かい計算と工夫をして作ってはいる。
しかし、そこまで強烈な印象を残していたとは知らなかった。
それは一体どういうことなのか。
私は、ある結論に至った。
聴き手が想像しやすいよう、万全の準備をするのはこちら側であることは間違いないが、
実は、実際に物語の情景を作っているのは聴き手、その人なのである。
自分が作った映像だから、鮮明であるし、忘れないのだ。
想像力は、作り手だけのものではない。
私は「想像する面白さ」を、もっともっと広めたい。
そのためにも、言葉の楽譜を奏でてみたいと思ってくれる多くの語り手と出会いたい。
以上、長い前置き終わり。
ということで……
朗読劇ユニットidenshi195、この夏、ワークショップオーディションやります!
聴き手の想像力を信じて作る朗読劇。
来年の特別公演に向けて、語り手を募ります。
どのあたりが「特別」なのかも含め、日程・条件などの詳細は今月下旬に発表予定です!
どうぞご期待ください。
idenshi195公式サイト

4月8日が来るたびに

すでに4月も末が近づき、こんな記事です。
毎年、4月8日が来るたびに、TwitterやFacebookに書き散らしては、「あ、こういうことをブログに書けばいいんだ」と思い、また日が過ぎるという常です。
そんなわけで、今さらですがやっと書きます。

2006年から2010年にかけて、私は『大樹釈尊』という四部作で、お釈迦様の誕生から悟りまでを描いた朗読劇を作・演出しました。

主催は今もお付き合いがある新宿牛込柳町のお寺、経王寺さん。
昨年のidenshi195第2回公演『やわらかな鎖』の会場としてもお借りしたお寺です。
経王寺では当時、お釈迦様の誕生を祝う法要のほか、音楽イベントとしての「花まつり」を開催していました。
雅楽と声明と朗読がコラボする催しです。
仏教を知らない人が、少しでも興味を持てるような入り口となる作品を書いて欲しいというのが、ご住職の互井観章さんからの依頼でした。

私は「お釈迦様ってすごい!仏教って素晴らしいんだよ!」というような、開祖を崇めるためのものであれば断るつもりでした。
脚本家として、どこか一つの宗教、宗派を讃えるということは避けたかったからです。この思いは今も変わりません。
私の心配をよそに、互井さんは「人間ドラマとしての釈尊を描いて欲しい」と言いました。
さらに「ロックが好きな人もいれば、クラシック、ジャズが好きな人もいる。宗教もそうして自分に合うと思ったものを選べばいいんですよ」とも。
この言葉に、この人は信頼出来ると思い、お引き受けすることにしました。
あと「お前は性格が偏り過ぎなんだよ。未熟なんだよ。だから書いて修行しろ」とモノ書きの神様が言ってる気がしましたね(笑)

経王寺は日蓮宗のお寺ですが、私はどの宗派にも通じる部分だけを作品に盛り込みました。
こんなことを書いたら、日本全国のお坊さんに怒られてしまうかもしれませんが、釈尊の悟りを開くまでの人生は、実に面白かったです。
王子として生まれ、母を生後7日で亡くし、継母に育てられ、生きるとは何かと悩み引きこもり、結婚したと思ったら、妻子を捨てて家出してしまう。(仏教的には出家ですが、捨てられた家族からしたら家出ですよね)
なんて人間くさいキャラクターなんだろうとさえ思いました。

私は基本的に「原作を好きになるところからが仕事」だと思っています。
(オリジナル作品の場合はキャラクターを好きになるところから)
当然、私はすっかりシッダールタが好きになってしまいました。
(もしキリストの仕事がきたら同じように好きになるでしょうし、これまでも妖怪や怨霊までも好きになってきました)

『大樹釈尊』は思い出深い作品です。
演出上では、かなり贅沢なことをさせてもらいました。
お坊さんたちに、雅楽に合わせてお経や声明を唱えてもらったり、楽人の皆さんに歩きながら演奏してもらったり。
(声明:ショウミョウといってお経に節をつけた歌のようなものです)
舞楽も声明に合わせて舞ってもらう場面もありました。
また最終回となる4作目で、朗読劇ならではの「言葉の楽譜」のスタイルが確立しました。

また、この時に雅楽器奏者の中田太三さんと出会ったご縁が、のちの朗読能シアター『船弁慶』での演出プランにつながりました。
『殺生石』でお経を劇中に盛り込んだのも、この時の経験があったからです。
アニメ『アシュラ』も、この時にかじった仏教の知識があったおかげでスムーズに取り組むことができたんですよね。

とりとめがなくなりました。
ともかく、そんな経緯があって4月8日が来るたびに「花まつりもクリスマスくらいメジャーになったらいいのに」と思うのでした。


追記
実家は真言宗らしいですが、私自身は「どの宗教が自分に合うのかなー」とぼんやりしている日々です。
宗教観については「人が何を信じるのも自由。しかし押しつけてきた時点で、私にとってはマガイモノ」という考えです。ですから勧誘は逆効果です。あしからず。

TTS vol.1『潮騒の祈り』

idenshi195で新しいプロジェクトを始めることにしました。


言葉の楽譜が朗読劇のスタンダードになるには、ともかく知ってもらわねばいけない。
かといって、映像や音声の仕事をしながら本公演を間を空けずに打っていくのは難しい。

そこで、楽譜を熟知しているメンバーに協力してもらい、単発でできるときにできる人で数をこなしていく方法をとろうと思い立ちました。

プロジェクトの名は、The Trial Session、略してTTS。
第一弾は、やっぱり思い入れのある『潮騒の祈り』です。

idenshi195は劇団ではありません。
一期一会を大切にしたい思いと、言葉の楽譜を楽しんで体現してくれる俳優に出会いという思いがあって、メンバーを固定化しないと決めています。

今回は、柊瑠美さん、保坂藍さん、山下亜矢香さんに、母と娘、海と命の物語を紡いでいただきます。
役者が変わると、物語の雰囲気も変わるのが生の舞台の面白いところです。
そして、今回も上畑正和さんの即興演奏とともに届けいたします。

詳しい内容は、公式サイトおよび、スタッフブログをご参照ください。

ご予約をお待ちしています。

初日で楽日@やわらかな鎖

idenshi195 第2回公演
『やわらかな鎖』

やわらかな鎖 kusari_ura.jpeg 

11月14日(土)
本日が、初日で楽日です。

14:00/18:00
(受付は開演の60分前・開場は開演の30分前)

ご予約がこれからの方、カルテットオンラインでは正午まで承ります。
こちら
それ以降でも当日券がでますので、ぜひご来場ください。

昨日、ゲネプロ(本番同様の最終リハーサルのこと)を行ないました。
女優ふたりの迫力、演出の私が驚くほどの凄みがありました。

姉妹の物語。
女優が「言葉の楽譜」を奏で、音響が想像をかきたてる音を重ねます。

想像することの楽しさをぜひ体感しにいらしてください。


また今回、初めて、演出指示の入った台本(言葉の楽譜)を、初めて販売することにしました。
これまで、製本した台本を販売することはありましたが、その際はすべて発声のための記号を省いてきました。
おそらくこれからもそうする可能性が高いです。
「言葉の楽譜」を書いているのは、おそらく私と、こもだまりさんぐらいかと思います。
まだまだ主流ではありません。

お客様の混乱を防ぐために、読みやすく省略しています。
が、この形式が広まることを願い、体現できる方との出会いを求めている私は、
実験的に販売してみることにしました。
(はたして需要があるのか否か)
ご来場の方のための、当日限定での販売です。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

公式サイト

スタッフブログ
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